白い鳥居が目印の大塔宮(だいとうのみや)。通称は鎌倉宮。鎌倉宮の御祭神は護良親王(もりながしんのう)です。護良親王は足利尊氏の陰謀によって9ヶ月土牢(つちろう)に幽閉され、1335年28歳の若さで足利尊氏の弟によって殺されました。斬られた際、刃を噛み折り、死んでも離さなず、不気味に思った使者が首を放り投げ逃げ去ったと言われています。太平記には「死んだ親王の目がまるで生きているよう、このような首は主人には見せない方がいい。」と薮に投げ捨てたと書いてあるそうです。親王の首は理智光寺の住僧に拾われ葬られました。地元では護良親王の墓は「首塚(くびづか)」と呼ばれ、理智光寺橋を渡った先左手に今もなお残っています。(現在工事中のため立入禁止。長い階段はフェンスの外から見ることができます。2024年8月終了予定)お墓の向かいには理智光寺跡の碑も残されています。
1869年、若くして亡くなった護良親王の痛ましい最後を一般の人々に伝えたいと明治天皇が創建しました。全国にたくさんの神社がありますが、鎌倉宮は天皇自ら創建した唯一の神社です。
鎌倉宮の人気者の一つに神鹿(しんろく)がいます。平成の始めまで境内で飼われていました。今は、剥製となり無料休憩所に展示されています。
そしてもう一つの名所は獅子頭手水。コロナ後たくさんの獅子頭を集め手水に並べると大ヒット!不定期に並び替えられているようです。是非チェックして変化を楽しんでみてください。
- 住 所 神奈川県鎌倉市二階堂154
- アクセス JR鎌倉駅から京急バス「鎌倉宮行き」終点下車 目の前 鎌倉駅より徒歩25分
- 営業時間 電話受付:午前9時から午後4時半まで
- WEB https://www.kamakuraguu.jp/